採血にしろルートキープしろ血管が見つからないと話しになりませんよね。
何度触れても見つからず困ってしまい、頼みづらいけど先輩看護師にお願いした経験多いのではないでしょうか?
そこで、血管が見つからないときに試してほしい5つの対処法を紹介したいと思います。
これをすることで、今まで諦めていた採血やルートキープも成功できるかもしれませんよ。
Contents
血管が見つからないときの対処法
採血やルートキープが上手くなるためには、良い血管を探し当てるスキルが必要で、血管選択が成功を分けると言われるくらい超重要な作業になります
詳しくは採血が上手くなるための3つのコツ。を合わせて読んでみてください
わかっているけど血管が見つからないとどうにもならないんですよね。
そんな時に試して欲しい対処法は5つです。
- 患者さんに聞く
- マッサージする
- 腕を心臓よりさげる
- 温タオルで温める
- 一旦リセットする
採血部位を患者さんに聞く
まず、血管を探しても見つからない場合は思い切って患者さんに聞いちゃいましょう。
「いつもどの変から採血or点滴していますか?」と動揺を隠しながら聞いてみましょう。
わかっている患者さんは自分から「いつもこの辺でやってるよ」と教えてくれることも結構あります。
見つからないと焦ってしまい時間だけが過ぎていくので、まずは聞いちゃったほうが早いですよ
もし、自分でわからなかったり意思疎通がとれない場合は、次の対処法から行ってみましょう。
マッサージをする
次に、患者さんに聞いた血管周辺を駆血した状態で末梢から中枢に向かって腕をこするようにマッサージしてみましょう。
こうすることで、うっ血し静脈が怒張しやすくなります。
腕を心臓より下げる
次に試して欲しいのが、採血やルートキープする腕を心臓より下げてみましょう。そうすることで、うっ血し静脈が怒張しますので、かなり見つけやすくなると思います。
ベッド上で仰臥位になり画像のように腕をベッド脇に下げてみましょう。
もしくは座位になって腕を下げたままにしてみてください。
どちらかの状態のまま駆血してみると良い血管に巡り合えることがあります。
温タオルで腕を温める
「血管が出ないなら温めてみな」
このように先輩看護師からアドバイスをうけたことありませんか?
腕を温めると血管が拡張し見えやすくなります。しかも気持ちがいい。
これなら私でも血管がわかる
とくに病棟だと採血は朝方にやることが多いですよね?冷えていると血管は収縮して見えにくくなってしまいますので、この方法は結構おすすめです
ただ、準備するのに少し手間がかかるのと温まるまで待たなくてはいけないので、上記の方法を試してもダメなときに私は使います。
一旦中止する
探しても探しても血管が見つからないと
「あれもやらなきゃいけないのに…」
「やばい、そろそろ検査出しの時間だ…」
このように焦ってしまいます。
だったら、緊急性がなければ「◯◯したらまた来ます」と血管探しを一旦やめちゃいましょう。
時間に余裕ができ、また新たな気持ちで血管探しをすると意外に見つかるときがあります。
とにかく落ちついて探すことが大切ということです。
もし、緊急性がある場合は先輩看護師にお願いして代わってもらいましょう。
血管の探し方の番外編
クレンチングはしてもいい?
駆血した状態で腕をグーパーグーパーと何回か行うクレンチング。
血管が怒張されやすくなるので効果的なのですが、筋肉細胞内からカリウムが流出して生化学の検査に影響がでることがあります。
そのため、採血の際にクレンチングは極力避けてください
逆にルートキープの場合には影響ありませんのでクレンチングをしても大丈夫です。
指で叩くと血管が浮きでる?
パンパン叩いたからといって血管が怒張するわけではありません。明確なエビデンス(根拠)もありませんし、どちらかというと叩く痛みによって血管は収縮すると思います。
パンパン叩けば血管が浮き出てくるというのは都市伝説的な感じですね (笑)
アルコールで消毒すると見えやすい?
私の経験上、アルコール綿で血管があるであろう付近を消毒すると血管が見えるようになることが実際に多くあります。
腕全体をアルコール清拭する勢いで拭くこともあるくらい効果があるんですよ
エビデンスが不明なので番外編にしていますが、マジで見つかるようになるので是非試してみてください。
あっ、アルコール綿禁忌の患者さんには使わないように注意で。
まとめ
いかがでしたか?
血管が見つからないと諦めずにいろいろな手をつくしてみましょう。
そうすると「今までどこに隠れてたの?」と血管を見つけることができるかもしれませんよ。
ぜひ、明日からの採血やルートキープの際に使ってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。