みなさんどーもponpokoです。
患者さんの容態が急変した。新人時は頭が真っ白になってしまい、ただ見ていることしかできない。そんなもどかしい気持ちなってしまいますよね。
昨日、新人研修で急変時の対応にて講義させていただいたのですが、やはりみな同じ気持ちで、「何をしていいかわからない」そんな想いを抱えていました。
そんな新人看護師に、私はいつも下記のことを率先して行うよう指導しています。
- 記録の担当をすること
- 心臓マッサージをすること
最初から急変時の対応ができる新人看護師はいない
私自身も、得意なわけではありませ。今までも数々の失敗をしてきました。
あの時、もう少し迅速に対応できたら助けられたかもしれない。そんな風に思ったこともたくさんあります。
急変時は、一刻を争う中で、的確な判断と迅速な対応が求められれます。それを、新人看護師にやらせても最初からできる人なんて絶対にいません。
必ず、場数を踏んで経験をすることが必要になります。そのため、まず自分ができることから始めていくのが大切なのです。
急変の対応で新人看護師がやるべき2つのこと
記録の担当をする
急変時は、迅速な対応が求められます。慌ただしく対応する中、気管内挿管の準備や介助など、いきなり新人にやらせても無理です。
まずは、記録を書く担当をしましょう。
- 何時に、誰がどのような処置をした
- 何時に、誰が何の薬剤を投与した
など、時系列で明確に書きます。この記録はとても大切なことであり、もし、訴訟などになった場合にも重要な証拠となります。
では、なぜ記録の担当がいいのか?
それは、直接患者さんに対応するわけではないので、先輩看護師がどのように動いているか見ることができるからです。
急変時の対応は、スタッフがスムーズに連携しなくてはいけません。誰が何を担当し、どのように動いてるのかを見て、急変の現場を感じることが必要なのです。
そういった点から、まず新人には記録を担当することを伝えています。
心臓マッサージ
心肺蘇生法(CPR)に必ず必要なスキルです。
心臓マッサージ30回に対し、人工呼吸を2回の割合で行い、2分おきにリズムチェックを行います。有効な心臓マッサージを続けるために、2分おきにスタッフを交代して行う必要があります。そこで、新人看護師の出番です。
「私がやります」
そう言って、心臓マッサージを代わりましょう
事前にBLSのスキルを身につけておくことが必要ですが、実際にやってみることで、人形と生身の人間との違いがわかります。
初めは、怖いです。私もそうでした…。でも、目の前の患者さんを助けるためにも頑張ってやってみましょう。
シュミレーション練習も効果的
日頃から、病棟内で急変時の対応の練習をするといいですよ。
例えば、空いてるベットを使用して、
発見→応援を呼ぶ→救急カートやモニターを持ってくるよう依頼→CPR→挿管
と一連の流れを先輩看護師と行なってみましょう。練習なので、失敗しても大丈夫ですし、失敗することで覚えていきます。初めからできる人なんていませんので、こういった練習が実際の場で生きてきます。
また、物品の場所や使い方を覚えることにもつながります。実際には、迅速な対応が必要になるので、「どこにあるんだろ?」と物品を探している余裕なんてありませんから。
おわり
急変時の対応は、経験が大事です。
何度も言いますが、最初からできる人なんていません。もし、急変にあたった場合
- 記録の担当をする
- 心臓マッサージを代わる
新人は、この2つのことから始めていくことをおすすめします。そして、適宜シュミレーション練習を取り入れて、物品の場所も把握し、次のステップにつなげていくと、きっと急変に対応できる看護師に成長しますよ。
ponpokoぽんぽん