看護師の職業病とも言われる手荒れですが「これって労災になるの?」と疑問に思いませんか?
私も同じように手荒れに悩む看護師なので、実際にどうなのか?病院の労災担当者に確認してみました。
結論から言いますと、労災の申請は可能だそうですが、認定されるかどうかは申請してみないとわからないとのことでした。
そもそも労災ってなに?
まずは、労災について簡単に説明すると
労災(労働災害)とは、従業員が業務上または通勤途中による怪我や病気などに対して支払いを補償をしてくれる制度です。
例えば、仕事中に怪我をした場合、その怪我に対する治療費や休業している間の給料などを支払ってくれます。
しかし、労災を申請して認定されるためには条件があります。
労災を申請できる条件とは?
労災を申請するための条件は
「仕事が原因で起きたことか」ということです
わかりやすく腰痛の場合で説明しましょう。
Aさん。腰痛などの既往歴はなし。
10月1日の勤務中に、患者さんを検査のために車イスへの移乗を介助した。その際に急激に腰痛が出現。診断の結果、急性腰痛症と診断された
- もともと腰痛なし
- 車いすへの移乗介助の際に腰痛が出現
この2つがポイントになり、Aさんの場合は勤務中に起きた災害であることが証明できるため、労災の認定を受けれる可能性が高いということです。
逆に、もともと腰痛がある場合は仕事中に起きたケースでとは断定できないので認定してもらえる可能性は下がってしまいます。
看護師の手荒れは労災に申請できるの?
実は、看護師の手荒れについてはグレーゾーンみたいです。
その理由としては、手荒れというのは看護師の仕事に限らず日常的に起きやすいものだからです。
例えば、仕事ではなく自宅での洗濯や洗い物などの水仕事や洗剤などが原因で手荒れを招いてしまった可能性も考えられますよね?
つまり、看護師の仕事が原因だと断言しにくいわけです。
ラテックスアレルギーやアルコール製剤などが原因ならわかりやすいのでしょうが…
もし申請をする場合は「いつから起きたのか?」具体的な日時をしっかり把握しておいたほうがいいと担当者が言っていました。
看護師の手荒れは労災申請ができます。
しかし、申請するためには医師や職場の理解がないと厳しいのが現状でしょう。
だから、グレーゾーンなんだと思います。
まとめ
私は、今でも手荒れに悩んでいます。
そして多くの看護師も同じように悩んでいることでしょう。
しかし、看護師の手荒れが労災と認定することができれば、きちんと保証が受けられるので有益なことに間違いありません。
認定されるかは労災基準監督署しだいですが、可能性があるなら申請する価値は十分あると思います。
私も今後申請したら、こちらに追記したいと思います。