常に業務に追われ仕事も遅いしミスばかり。先輩には迷惑かけるし同期と比べて夜勤に入るのも遅れてる。
このまま頑張るべきか、それとも転職するべきかわかりません。
でも、本当は急性期でもう少し経験したい
この記事では、急性期で10年以上働き、現在は師長をしている立場からこのような悩みに対してアドバイスしたいと思います。
Contents
やっぱり看護師をしていくうえで急性期の経験がないとダメ??
「新人は急性期を必ず経験したほうがいい」
「急性期を経験すればどこいっても通用する」
このような話を一度は聞いたことありませんか?
まず、看護師として働いていくために急性期の経験は必要かという話し。
必ず必要かといったら必要ではありません。
看護師が活躍できる場所ってたくさんありますし、別に急性期でなくてもある程度の経験は積めるはずです。
ただ、この急性期神話も間違いじゃないんですよ。
急性期は患者の入れ替わりも激しく、緊急入院や緊急オペなどとにかく激務ですよね?その分、多くの症例、多くの技術を経験することができますし、医師視点での臨床推論などはとても勉強になります。
急性期で学べることは多く、その「経験」がこれからの看護師人生に活かされていきます。
年を重ねてくると急性期は体力的にもかなりきつくなります。女性なら結婚や出産など生活スタイルも変わってきます。
そうなると急性期で働くのは大変なので、できれば若いうちに経験しておくべきと私は思います。
急性期が向いていない、辞めたいと思う気持ちを整理しよう
急性期で経験することを私はおすすめしていますが、急性期に向いていない、辞めたいと感じているなら
なぜ急性期を辞めたいと思ったのか?その気持ちを整理することが重要です。
例えば…本当はもう少し急性期を経験したい
でも、ミスを押し付け合う、人間関係がギスギスしていて職場環境が悪いなら
⇒違う病院の急性期に転職してみる
プライベートが充実できない、ワークライフバランスが保てないなら
⇒慢性期や回復期に異動をしてみる
とにかく業務が多忙すぎるから自分のペースでゆっくり働きたい
⇒職場環境が良いならもう少し急性期で頑張ってみる。もしくは、慢性期や回復期に異動してみる。
このように、気持ちを整理すれば急性期を離れるべきなのか、それとも職場を変えれば解決できるのかを考えるきっかけになります。
また、あなたがどのように働きたいのか考えることもが大切です。
自分がどのような看護をしたいのか、働くうえで大切にしたいことはなんなのか?を考えながら決めてみるといいでしょう。
急性期を辞めた看護師の事例
では、実際に急性期の病棟を辞めたスタッフの事例をみてみましょう。
別の病院の急性期に転職した看護師の事例
新人看護師から急性期(一般内科、循環器科)に入職しました。
この病棟の職場環境が最悪でした。申し送りするとき先輩看護師に普通にシカトされるし、上司の理不尽な態度にも悩まされる日々。回診時に患者の前で医師に怒鳴られるなど、今考えると完全なパワハラでしたね。
仕事のストレスからパチンコにもハマってしまい借金までしてさらに追いつめられていきました。
そんな環境から抜け出したいと思い新たな病院へ転職を決意し、消化器外科の急性期に配属されました。
変わらず業務は多忙な日々。
人手不足もあり前職場よりも倍は忙しかったですね
でも、職場環境が全く違いました。スタッフ同士の仲が良くて凄く居心地が良い。
もちろん怒られることもありましたが、それでも自分のことを理解し必ずフォローもしてくれます。
急性期看護を学びながら充実した日々を過ごすことができ、この病棟には10年間お世話になりました。
実は・・これは私のことです
急性期から慢性期病棟に異動した看護師の事例
Aさんは大学病院を1年目で辞めディサービスで働いていましたが、やはり急性期での経験を積みたいと希望し現在の病院に転職しました。
希望通り急性期の病棟に配属になり、一緒懸命に頑張っていました。
しかし、2ヶ月くらい経過した頃より元気がなく面談したところ
「急性期のペースについていけない。お荷物になってしまい申し訳ない。」
「残業で遅くなり帰ってから家事ができず旦那に申し訳ない」
と悩んでいました。
Aさんは急性期を経験したかったものの、ゆっくり自分のペースで働きたい、妻という役割もちゃんとこなしたいとの想いから慢性期へ移動をしたのです。
不安はありましたが、慢性期でも経験できることはたくさんあること。妻としての役割りも果たせていることで充実したとAさんは言っていました。
【まとめ】急性期病院が全てではない
できれば急性期で経験することをおすすめしていますが、何も無理してでも頑張る必要はありません。
急性期以外にも看護師が活躍できる職場はたくさんあります。
どこで働きたいかも必要ですが
「どんな働き方をしたいのか」
も大切です。
まずは、悩んでいることを誰でもいいので打ち明けてみましょう。
当ブログのお問い合わせからも気軽に相談してくれていいですよ。