医師から受け持ち患者さんの点滴と採血の指示が…この患者さんルートキープしてないし、同時にできないかな?
病棟や救急外来などでこんな場面あると思いますし、同時に行うことができれば患者さんにも看護師にもメリットでしかありませんよね。
そこで、今回はルート確保と採血を同時に行う手順を解説していきたいと思います。
ルート確保と採血を同時に行う手順
まず、病院で使用しているサーフロが逆流防止弁つきのタイプなのか?それとも、ついてないタイプなのかによって多少手順が変わってきます。
- サーフロ
- シリンジ(ロックありorなし)
- 22G針
- アルコール綿
- 固定用テープ
- 駆血帯
- ディスポシーツ
- 針捨てBox
- 点滴のルート
大事だよ
そして、ルート確保と採血を同時に行うにあたり事前準備がめっちゃくちゃ大事になります。
片手で操作することが増えるので、自分が届く範囲に全てのものを揃えておきましょう。
逆流防止弁つきサーフロでの採血
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STEP1サーフロを留置する
しっかり逆血を確認してサーフロを留置できたら、駆血帯を外さずに内筒を抜きます。
内筒を抜いたらアルコール綿を下に敷きましょう。
スーパーキャスなどの逆流防止弁つきは、血液が逆流してこないのでここの行程は落ちついてできるはずです。
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STEP2シリンジで血液を採取
シリンジで必要量を採取します。
この時、留置したサーフロが抜けないように親指と人差し指でしっかりと抑えましょう。
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STEP3点滴ルートを繋げる
必要量を採取したら駆血帯を外ずし準備していたルートにつなげます。
ここで注意したいのが血液の逆流です。
逆流防止弁がついていたとしても、一度シリンジで血液を引いてしまうと逆流するようになってしまいます。
シリンジを外すときに、カテーテルの先端付近を中指と薬指で逆流しないように押さえ、人差し指と親指でカテーテルが抜けないように固定する必要があります。
ponpokoここが慣れるまで大変なとこですね。しっかり押さえないと逆血してシーツ交換するハメになっちゃいますよ。 -
STEP4スピッツへ分注
点滴ルートに接続したらフィルム剤やテープで固定をしていくのですが、その間に採取した血液が凝固していってしまいます。
ただ、サーフロもそのままにしておくと何かの拍子に抜けてしまうこともありますし、カテーテル内で凝固してまう可能性もあります。
そのため、私は分注する前にフィルム剤だけを先に貼り、点滴をゆっくり落とし、凝固に影響があるものからスピッツへ分注していきます。
えっ、どのスピッツから?とわからない人はこちらを読んでください。
逆流防止弁がない場合の採血
逆流防止弁がついていないサーフロの場合はステップ②が違ってきます。
血液が出てこないように内筒を抜きながらシリンジを装着しなければならないので、難易度が上がります。
具体的には、薬指と中指でカテーテルの先端を押さえながら人差し指と親指でカテーテルを固定します。
空いているほうの手を使ってシリンジを装着しますので、ロックなしのシリンジの方がやりやすいです。
駆血しながらなので血液の流出する勢いがよく最初は慌てるかもしれませんが、しっかり押さえていれば大丈夫です。
後はステップ③〜④の手順と同じです。
ルート採血の成功の鍵は下準備
手順を見てわかると思いますが、留置したサーフロが抜けないようにしたり、血液が逆流して大惨事にならないよう両手を屈指しなければなりません。
血液が凝固しないようにスピーディさも求められます。
そのため、成功するには下準備をしっかりすること大切です。
自分の手の届く範囲に物品を置き、看護師も安定した体勢で行うようにすることが成功するために重要なポイントです。
あとは慣れもありますので、ぜひトライしてみてください。